「多様性を束ね、想いを言葉にする。」
組織変革ワークショップで“混成部隊”が「1つのチーム」へ
川崎重工業株式会社 水素戦略本部様
川崎重工業株式会社 水素戦略本部様は、「将来の水素社会」を見据えた先進的な取り組みを推進しています。今回は「経営課題の言語化」と「組織の活性化」を目的に、当社の組織変革ワークショップをご導入いただきました。
―「何のためにこの組織があるのか」―
異なる出身・年次・価値観を持つ「混成部隊」が一堂に会し、共通の旗印を探し始めたタイミングで、当社にお声がけいただきました。(2025年3月に実施)
■企業名:川崎重工業株式会社
■主たる事業内容:鉄道車両、航空宇宙システム、エネルギーソリューション&プラントエンジニアリング、船舶海洋、モーターサイクル&エンジン、ロボット・精密機械
■従業員数:約40,000名
■対談者(肩書は対談当時のものです)
同社水素戦略本部 企画部
企画課長:藤田 雅和 様(写真右)
同社水素戦略本部 プロジェクト総括部 推進部 将来拠点推進課
基幹職:天野 克哉 様(写真左)
当社(株式会社マネジメントバイフィロソフィア)
代表取締役社長:森 淳(写真中央)

■当社プログラム名
組織変革プログラム(LOP:Learning Organization Program)
■テーマ名
水素戦略本部ワークショップ(2025年3月実施)
■当社に発注した経緯、あるいは事前に置かれていた状況や課題:
藤田様(以下敬称略):水素戦略本部は、川崎重工として将来の柱になるべき重要な事業領域を担っていますが、その一方で、組織としては「プロパーと中途採用者との混成部隊」というのが実態でした。所属や出身、年次など、多様なバックグラウンドを持ったメンバーが急速に集まり、前例も実績もないテーマに挑み続ける中で、「何のために自分たちはここにいるのか」、「この組織はどこに向かおうとしているのか」といった根本的な問いに、共通の手応えが持てていないことが課題でした。
藤田:今回、まさに組織として、水素戦略本部をどうしていくべきかを全体で考えるアクションを新たに始めようとしているタイミングでした。そうした中で、「どうせやるなら本気で人の心に火をつけることができる外部の支援者にサポートをお願いしたい」と思い、人材マネジメントに長けた私の友人を介して、マネジメントバイフィロソフィアさん(以下「MBP」という)に相談しました。
藤田:実際にMBPに仕事をお願いして、その圧倒的なスピード感に驚かされました。年度末の準備時間もままならない準備期間にもかかわらず、また、無理なお願いと承知で相談したにもかかわらず、わたしが知る限り、他にこのスピード感をもって対応してくれる講師の方はそうそういないです。
藤田:スピードだけではなく、そのファシリテートもそうです。実際のワークショップの盛り上がりや、その後の波及効果も、想像以上でした。本部としてこれまでにやったことのない取り組みだったので、最初はどうなるか分かりませんでした。しかし、ワークショップにおける時間経過に見るリアルな空気感の醸成プロセスには驚かされました。
■実際のプログラムはどんな内容でしたか?:
藤田:3月に実施したワークショップでは、全所属員170名のうち、当日参加可能な約100名が、当社の「KAWARUBA」に集合。全体を少人数のグループに分けた対話型で、本音を語り合う組織変革ワークショップを実施しました。
CO-CREATION PARK KAWARUBA|挑戦心が集う。未来が変わる。
天野様(以下敬称略):わたしは当日、参加者の立場で「KAWARUBA」に向かいました。実際にワークショップに参加して、単なるチームビルディングではなく、「わたしたちの存在意義とは何か?」、「2030年の水素社会に向けて、個人としてどんな想いと行動を持つか?」という、深い問いを軸に全体が構成されていたのが印象的です。
天野:個人の原体験を語り合い、水素に対する価値観の違いに触れ、「組織としてどんな未来をつくりたいのか」、「どうあるべきか」を、自分たちの言葉で言語化する時間でした。心理的安全性を担保しながら、でも甘やかすわけではなく、むしろ「熱や想いを持った人間が本音で語れる空間」を緻密にデザインされていて、非常に濃密な時間だったと思います。
藤田:実際に、このワークショップを経たことで、組織全体でのコミュニケーションや連携が徐々にではありますが、取りやすくなってきており、「170名の集団」が、徐々に「1つのチーム」になろうとしていることが見えてきています。

※藤田様
■プログラム提供を受けて、実際にどんな成果がありましたか?:
天野:最も大きかったのは、「語ることに意味がある」という原体験を、組織全体で共有できたことです。ややもすると、これまで水面下で孤立していた熱量のあるメンバーが、想いを言語化することで、「同じ想いを持った仲間が近くにいること」に気づけた。そういった声を、わたし自身もワークショップ後に、実際にいくつも聞くことができました。
藤田:ワークショップ後に行った事後課題の提出率も非常に高く、自発的なコミットメントが具体的なアクションとして各所で動き始めています。“やらされ感”ではなく、“自分たちでつくる感”が、少しずつ芽が出始めている。これは正直、想像以上の成果があったと思っています。

※天野様
■マネジメントバイフィロソフィアのサービスを、どんなお悩みや課題をお持ちの企業にお勧めしたいですか?:
藤田:まずは、スピード感。これに尽きます。抱えている悩みを理解し、紐解こうとするMBPの姿勢、傾聴力は素晴らしいものがあります。また、「理念はあるけど、現場で実感がない」、「多様性がうまく機能していない」、「変革を進めたいけど、組織の内側がついてこない」と感じている企業には、強くおすすめしたいです。特に、構造・文化・心理の三層に同時にアプローチできる支援者は、そう多くはないのではと思います。
天野:森社長は、単なる“外部の講師”ではなく、人の心に火をつけて、共に伴走し続けてくれる“同志”のような存在です。ワークショップ内でご自身のことを「世界のMJ」と仰っていましたが、それは、その場に在るリーダーの「あり方」そのものが、組織をより良い方向に導いていくという教えそのものに感じました。わたし自身も、わたしのあるべきリーダー像を探究し続けます。一人ひとりは小さい存在であったとしても、一人ひとりが自分を導くリーダーとして自律し、自走し、自らが動き周りを巻き込むことが、わたしたち水素戦略本部がチームとして実現したい理想の世界観に繋がっていくと確信しています。
藤田:わたしたちのような“社会課題を解決し、よりよい未来を創る組織”にとって、MBPは必要不可欠なパートナーだと思います。わたしたち川崎重工株式会社 水素戦略本部は、来るべき水素社会の実現に向けて、新たな地平を切り拓き続けます。
【当社より】こんな悩みや課題をお持ちの企業におすすめです:
・理念があるが現場に浸透していない
・多様性がうまく機能していない
・組織改革を進めたいが一体感が生まれない
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