自律型人材育成|株式会社マネジメントバイフィロソフィア

ケーススタディ:組織変革と向き合うとは、どういうことか?

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【MBP】世界のMJ通信

【自律型で、生きていく】

<2025.10.8号 Vol.033>

※毎週水曜日11時に発行

ケーススタディ:組織変革と向き合うとは、どういうことか?

 

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■<1>MJの近況

■<2>ケーススタディ:

組織変革と向き合うとは、どういうことか?

■<3>編集後記&お知らせ

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■<1>MJの近況

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最近、様々なご縁がつながったこともあり

8月頃からX(旧Twitter)での

発信に力を入れています。 

 

「人が辞める会社」から

「人が成長する会社」に変わる

ヒントをほぼ毎日つぶやいています。
ぜひお気軽にフォローください。
https://x.com/Libertador6868

 

さて、先週の土曜日に当方が主宰する

「組織開発ファシリテータ養成コース」の

第3回の講義を終えました。

 

オンラインでの講義は

残すところあと1回です。

皆さん、脳にたいへんな汗をかいて

言語化と自己棚卸に励んでおられます。

 

今回のコラムでは、そこでも

受講者各位に提示した

「組織変革のリアル」について

こちらでもお届けします。

 

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■<2>ケーススタディ:

組織変革と向き合うとは、どういうことか?

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本日のコラムの想定読者:

・当方の講座の受講生

・机上の論理や書籍には載っていない

「本当の組織変革の現場」の実態を

知りたい人

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組織開発ファシリテータが対峙する現場は

①価値観の衝突、利害の不一致、発言の散乱

②目的が不明確な会議、停滞したプロジェクト、感情の澱、

③言語化されない“違和感”や“空気”

が場を支配する「カオス状態」です。

 

それとどう対峙し、どう処すかについて

本記事をご覧の皆様にも問うてみたいと思います。

 

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ケーススタディ②:

「組織変革と向き合う」とは

どういうことか?

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■状況

あなたは企業の組織変革を生業とする

組織開発ファシリテータである。


 

新規のクライアント企業(サービス業・

従業員数3,000名規模)から次世代の

経営を担う幹部を育成するための

「役員サクセッションプログラム」を受注し、

12名の受講者に対してプログラムの

半分を提供し終えたところである。

 

この企業は創業から数十年が経過し、

伝統的なトップダウン型組織に

おける典型的な課題を抱えていた。

 

・資本と経営、経営と社員、管理部門と現場、総合職と一般職の間に厳然として存在する「見えない壁」

 

・経営陣は一枚岩とは言えず、社内には疑心暗鬼と忖度が蔓延、そのことが生産性や創造性の発揮を阻害している

 

・あなたは経営会議にて、プログラムの中間報告として「診断された組織傾向」と「今後の経営課題」について提言を行った。

 


しかし、会議では役員陣は表面的な

質疑応答に終始し、踏み込んだ議論には

至らなかった。

 

後日、あなたは次の事実を耳にした:

・改革に抵抗する役員のひとり(Bさん)が、その後に行われた別の会議体で「あんなコンサルタントの言うことなど聞く必要はない」など、あなたを揶揄し、貶める発言をしていたとのこと

 

・Bさんの評判は他の役員陣や管理職層からも芳しくなく、周囲からは「言動に一貫性を欠く」という評判とのこと

 

経営会議からしばらく経過して、

役員サクセッションプログラムの

一環として「1泊2日の合宿」が

予定されていた。

 

そこでは経営陣に発表するための

「中期経営計画」を、時間をかけて

しっかりとしたものを策定することを

目的としている。

 

それに際し、事務局からあなたに以下の相談が入った:

「Bさんが合宿にオブザーブ参加

したいと言っているのですが、

どうすればいいでしょうか?」

 

さらに、プログラム参加者からは

「Bさんが来るなら私は参加を

辞退します」といった声も

聞こえてくる状況とのことである。

 

■状況の確認

あなたは同社の役員サクセッションを

担い、組織変革を期待されている

組織開発ファシリテータである

 

あなたはこの状況下で、組織全体を

俯瞰した最適解を「ただちに」導く

必要がある

 

包括的な問い:この状況で、あなたはこのあとどういう行動をとるか?

 

・Bさんのオブザーブを許可するか、拒否するか?

・参加者の信頼を守りつつ、プログラムの本質(役員サクセッションによる組織変革)を進めるにはどうすべきか?

・組織変革に伴って必ず表出する「抵抗」をどう扱うか?

 

 

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■<3>編集後記&お知らせ

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いかがでしょうか?

あなたがこの立場なら、この状況に

どのように向き合いますか?

 

これはその人の器、意識レベルにより

「この問題とどのように向き合うか?」の

解がまったく異なります。

 

当方は人類の意識レベルを、

ロバート・キーガンの成人発達理論に

基づき、インテグラル理論や東洋思想、

仏教などを交えながら再構築してみました。

 

次回はその意識レベルに基づき、

この問題とどのように対峙するか?

の対応例をお示ししたいと思います。

 

 

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