自律型人材育成|株式会社マネジメントバイフィロソフィア

対談記事「経営の外と内をつなぐ戦略家」ウィステリアハウス東京株式会社 代表取締役 佐藤陽一郎氏インタビュー

「経営の外と内をつなぐ戦略家」

ウィステリアハウス東京株式会社

代表取締役 佐藤陽一郎氏インタビュー

聞き手:

株式会社マネジメントバイフィロソフィア

代表取締役 森淳(世界のMJ)

 

早稲田大学の同窓でもあるウィステリアハウス東京株式会社 代表取締役の佐藤陽一郎氏に、事業内容と、そこにかける想いをお伺いするインタビューをさせていただきました。本記事ではその内容と、インタビューを実施してのわたしの想いをお届けします。

  

    

【佐藤陽一郎氏のプロフィール】

佐藤 陽一郎(さとう よういちろう)

ウィステリアハウス東京株式会社 代表取締役

外務省ではEUとの貿易交渉、パキスタン駐在、日本企業支援に携わる。第2次安倍政権の官邸で内閣総理大臣秘書官付として、国家安全保障局設置、平和安全法制、多数の外国訪問に携わる。その後、ゴールドマン・サックス証券でグローバルな経験を積み、パブリックアフェアーズ企業のブランズウィック・グループでは東京オフィス立ち上げを主導。国際交渉、国際情勢分析、企業の公共政策戦略、危機管理広報の分野で豊富な実務経験を持ち、日本の歴史・文化を守りつつ、インターナショナルな視野でクライアント企業を支援し、日本の経済や社会に貢献することを使命としている。裏千家で茶道を学ぶ茶人。早稲田大学法学部、東京大学法学部、コロンビア大学国際公共政策大学院修士(国際関係)

 

▼同社ホームページ:経営、国際情勢、公共政策の戦略顧問▼

https://wisteriatokyo.co.jp/

 

【会社概要】

社名:ウィステリアハウス東京株式会社(Wisteria House Tokyo)

創業:2022年

事業領域:公共政策・パブリックアフェアーズ戦略、地政学リスク管理、ステークホルダー対応、戦略的コミュニケーション支援

特徴:企業の「攻め」と「守り」のための「国際情勢分析」、「政策規制対応」、「危機管理・広報戦略」を一気通貫で提供。日本と世界を結びつけ、経営者の意思決定を支えるハンズオン型支援に強みを持つ。

主要クライアント:国内外のグローバル企業、上場企業、規制産業分野のリーディングカンパニー

 

【インタビュー記事(敬称略)】

■創業の経緯:

:まず、ウィステリアハウス東京を立ち上げられた経緯を教えてください。

 

佐藤:2022年に創業しました。きっかけは「自らに残された人生の時間を、『日本を守り、より豊かにする』という志を分かち合えるクライアントのためだけに使いたい」という思いです。人生の時間は有限です。天から与えられた、あずかった命を、己の信念の下で全うしたい。使命を体現したい。だからこそ、誰と仕事をするのか、どこに時間を投じるのかを、徹底的に選び抜くようになりました。

 

ブランズウィックでは6年間、ニューヨークやロンドンの同僚とやり取りをしながらM&Aやグローバル企業の支援を行ってきましたが、時差や長時間稼働で体を壊したこともありました。大型買収案件や危機に直面した企業の支援などやりがいもありましたが、自分自身を必要としてくれるクライアントや経営者にもっと寄り添い、支えようと思ったのです。

 

私はニューヨークでの留学、パキスタンでの駐在経験、多くの海外出張を通じて、日本と世界の間にある“ギャップ”にビジネスチャンスを見出しました。また、世界を見てきたからこそ、あらためて日本という国のすばらしさ、歩んできた道のり、歴史に思いを来しました。

 

政治・公共政策、ビジネス経済や文化に通じ、英語と日本語を自在に操れる人間は、そう多くはありません。だからこそ、日本の社会、歴史や文化を守り、より豊かな社会をつくることに貢献するために、自分の足で立ち、信念を貫く道を選びました。

 

■日本を強く、豊かにするために:

:今後、どのような方向性で事業を展開されたいですか。

 

佐藤:端的に言えば、「日本を豊かにし、強くするための貢献」です。黒子として経営者を支えつつ、必要なときはリードもします。日本にはスパイ防止法がありません。また、日本人は「外に出る」経験が少ないがゆえに、無防備な面があります。自社の資産や技術、自国の価値に気づかないまま搾取される危険もある。だからこそ、国際情勢のリアルをクライアントにお伝えしながら、「私たちには価値がある。だから、それを守ろう」という意識を広めたい。

 

また、自分が経験してきた政治行政やビジネスの世界を繋ぎながら、クライアント企業と社会の様々なステークホルダーを繋ぎ、価値を創出していくことが私の強みです。そのアプローチで社会にインパクトを出していきたい。

 

日本は縄文時代から続く長い歴史、美しい自然、共同体意識、皇室と国体、繊細で奥深い文化、道徳や勤勉さ、治安の良さ、経済的豊かさは世界の人々から高く評価されています。企業の技術、製品、サービス、ブランドをどう守り、発展させ、私たちの暮らしを豊かにしていくか。クライアント企業と共に考え、行動していきたいですね。

 

もうひとつ、先端テクノロジーをもっと活用したいと思っています。これまでビットコイン、ステーブルコイン、ドローンなど先端技術を扱う企業を支援してきました。テクノロジーをうまく活用し、そして、私たちが自分の底力を信じ、誇りをもてば、私たちの社会は経済的にも文化的にも、もっと豊かになるのではと思っています。人工知能、核融合、量子技術など新たな技術も生まれています。テクノロジーと社会のあり方にも注目しています。

 

■「佐藤陽一郎」という存在の本質は何か?:

:ご自身の本質を一言で表すと?

 

佐藤:「つなぐこと」です。

出会っていない人同士、価値や資源を結びつけることで、新たな地平を拓く。そのためには、共通利益を見出し、場を創り、意味を付与していくことが欠かせません。私は政・官・民の経験を有しており、誰とも垣根なく話ができるので、その“媒介者”としての役割を大事にしています。私が茶道のお稽古を受け、一期一会を大事にしながら出会いを大事にしていることも関係あると思います。

 

■限りある人生の時間の中で、これからどんな事業を展開していくのか?:

:最後に、人生の残り時間をかけて取り組みたい事業を教えてください。

 

佐藤:日本の歴史、文化、道徳を大事にしながら多くの「グレート・カンパニー」を応援し、日本という素晴らしいこの国に貢献していきたいと思っています。

 

「ビジョンを掲げ、場の変容を促し続けるカタリスト(触媒)」として、クライアント企業の「外の情勢」と「中の組織・人材」をつなぎ、企業や社会の大事なものを守りつつ、外の環境を活用しながら、成長や進化を加速させる存在でありたいと思っています。

 

生き方の目標として、ベンジャミン・フランクリン、渋沢栄一、益田孝のように多くのことに関わり、多くの価値を残す生き方に憧れます。また、お仕えした安倍晋三総理のように大きく日本と世界に貢献する生き方を尊敬します。

 

自分がどこまでできるかはともかく、人生の最期を迎える瞬間に悔いの残らないように、毎日を丁寧に生きながら、日本と世界に全力で貢献したいです。

  

 

 

■世界のMJより、インタビューを終えて:

冒頭でもお伝えしたとおり、佐藤陽一郎氏はわたしの早稲田大学時代の同窓です。以降は、昔からの呼び方の「陽一郎」と呼ばせていただきます。

 

わたしが当社を設立する前に誰(会社)との繋がりを濃くしたいか?と思い浮かべた際、真っ先に頭に浮かんだうちの一人が「陽一郎」でした。今回のインタビューは、まさに「思考は現実化する」が結集したものの一つです。なぜかというと、大学卒業後の我々2人のキャリアがあまりにも「違う」からです。

 

2人が歩んだ人生の道は、まさに「対極」と言えるでしょう。早稲田大学卒業後の道のりは:

 

佐藤陽一郎:

東京大学、コロンビア大学大学院、

外務省(ニューヨーク留学・パキスタン駐在)、

首相官邸、

ゴールドマン・サックス、

ブランズウィック→2022年ウィステリアハウス東京株式会社創業

 

森淳こと世界のMJ:

新卒で鉄道会社→3つの職場を経験→

自主退職→住所不定無職→

バックパッカーとして妻と2人で2年間の世界2周66ヵ国訪問→

帰国後、中小企業診断士として個人事業主活動を開始→

自らの力不足を痛感し、組織人事コンサルタントとして修業を積むことを決める→

人事コンサルファームに入社→

イジメを受けて適応障害になり3か月の休職→

悔しすぎたので人の3倍「生きる」つもりで修行を重ねる→

自分の中で「やり切った」と思えたタイミングで退職→

コロナ禍に総合コンサルファームに入社→ゼロからビジネスを創り上げる→

思いもよらぬ形で事業が立ち行かなくなる危機→

「本当に自分の夢を実現したいなら、自分でゼロからイチを始めるしかない」というある種の諦観と覚悟に至る→

世界のMJとして「活きる」ことを決める→2025年株式会社マネジメントバイフィロソフィア設立

 

わたしたちが早稲田大学を卒業して20数年経ちますが、それまでの間、陽一郎はどこで何を想い、何をしてきたのか?経歴の裏側にきっとあったであろう苦悩や葛藤、挫折、失敗、成長、喜び、そして自身を突き動かす根源とは何なのか?これから何をしていくのか?

その人生の歩み、道のりに非常に興味があったのです。

 

後世を守るために全力を尽くす

その道が途絶えないように

できることは自分でやる、「自分の足で立つ」

個の自立なくして国の自立なし

「わたしたちには価値がある。だからこそ守る。」

 

陽一郎は穏やかで丁寧な対人対応の人柄です。

ですが、本人の内側から湧き出てくる言葉の数々には、自らの信念により道を歩んできた人の重みと、とどまることを知らない情熱がありました。わたし自身、陽一郎の言霊に触れ、「魂が震えるような感覚」を覚えました。

 

【これからの協業と共創、対極にある価値の統合に向けて】

これまでの20数年間という時間の経過を埋めるかのように、対談は2回に分けて約8時間、じっくりと対話しました。具体的な協業や共創戦略の立案はこれからですし、性急になる必要はありませんが、わたし(当社)の中では、以下のイメージを持っています。

 

■今後のコラボの方向性:

ウィステリア(公共政策・パブリックアフェアーズ/地政学・ステークホルダー戦略)

MBP(各種人材アセスメント・エグゼクティブコーチング/自律型人材育成・組織開発ファシリテーション)で“経営の外と内”を一気通貫で提供する

 

■戦略レベルでの共同提案:

「外の情勢×中の人材」におけるワンストップ支援

・ウィステリア:政策・規制動向、地政学リスク、官庁・業界ネットワーク

・MBP:組織診断、アセスメント・センター、経営幹部育成、組織変革プロジェクト

・提供価値:外部ショックに強く、内部人材が自走できる組織構造を一気通貫で構築す

 る

 

■役員・経営層(エグゼクティブ層)向けボードセッション

・テーマ例:「政策変化と地政学リスクに強い組織の条件」

・1回90分~180分程度、両者共同登壇

・政策インパクトの理解→人材戦略の落とし込みまでその場で議論

・トップリーダーに求められる真の教養について

 

「外面的には」対極にある道のりを歩んできた2人ですので、社会人学生や若い方向けに、夢や志や価値観を共有するセミナーの開催も、価値を提供できるのではないか?と話し合っています。それこそ、「次の世代への貢献」にも寄与できるのではないでしょうか。

 

母校の早稲田大学でもそうしたキャリアデザイン系のセミナーが実現できたら感無量です。その際は、大隈講堂の前で「早稲田大学校歌」と「紺碧の空」を歌いましょう。

 

【当社設立時の想い ケセラセラとハクナ・マタタ】

2025年3月に当社を設立して最初のコラムにも書きました。

当社設立にあたっての想いは、「ケセラセラ」が一番近いです。それは今も変わっていません。

 

▼株式会社マネジメントバイフィロソフィア設立に込めた想い▼

https://mbp-mj.jp/column-1/

 

※ケセラセラ(西: Que Será, Será):一般に「なるようになる」と和訳される言い回し。 「物事は勝手にうまい具合に進むもの」、「だからあれこれと気を揉んでも仕方がない」、「成り行きに任せてしまうのがよい」という意味合い・含蓄のある言い回しと解釈されます

 

他には「ハクナ・マタタ」というのもあります。

※スワヒリ語で「hakuna matata」と表記。発音はカタカナでほぼ日本語と同じ「ハクナマタタ」である。「hakuna」は「何もない」、「matata」は「問題」を意味する。「hakuna matata」で「問題ない」、「心配ない」という意味になる

 

わたしももう、人生折り返し(彼も同じ歳です)。

今さら「何を得たい、何がほしい、あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい」といった欲はさほどありません。

 

それよりも、陽一郎と同じように、「人生の残りの時間で何を成し遂げていくのか?」により一層の想いや興味関心があります。

 

その観点でいうと、わたしも彼と同様に「場の変容を促し続けるカタリスト(触媒)」であり続けたいですね。なお、わたしの「世界のMJ」というペルソナは、「人と組織の意識変革・行動変容・習慣定着を促進するカタリスト(触媒)」を意味しています。

 

大学卒業に歩んだ道のりは異なるものの、わたし自身もバックパッカーの立場ではありますが、「日本の外」に出て、広い世界を見続けてきました。

 

「日本の外」に出た2人の人物それぞれの、根源とも言える「自身のあり方(Being)」が「カタリスト(触媒)であり続ける」という一致を見たのは、あるいはこのシンクロニシティは、偶然ではなく必然であったように思えるのです。

  

わたしたち2人には、「広い世界を見た・触れた」、「組織人としての人生を20年以上過ごした」、「そうした道を経たうえで独立起業した」という共通点があります。根源のあり方(being)が一致するのは、当然の帰結なのかもしれません。

  

【本記事のさいごに:すべてのものごとがうまく運ぶコツ】

小さく始めて、大きく育てる

 

   

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