自律型人材育成|株式会社マネジメントバイフィロソフィア

チームビルディングと組織開発の違い、説明できますか?あなたの会社に今必要なのはどっち?

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【MBP】世界のMJ通信

【自律型で、生きていく】

<2025.7.23号 Vol.021>

 

チームビルディングと組織開発の違い、

説明できますか?

あなたの会社に今必要なのはどっち?

 

株式会社マネジメントバイフィロソフィア

https://mbp-mj.jp/

 

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自律型人材育成マネジメント

軍隊式と心理的安全を統合し、

「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ

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■<1>MJの近況

■<2>チームビルディングと組織開発の

違い、説明できますか?

あなたの会社に今必要なのはどっち?

■<3>編集後記&お知らせ

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■<1>MJの近況

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最近、いろんな「出会い」があります。

「旧交を温める再会」としての出会い、

「新しい人」との出会い。

「未知の経験」との出会い。

 

その中で、自身の中に新たな

化学反応が起こっています。

 

まさに「エフェクチュエーション」を

実感しています。

 

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エフェクチュエーションとは?

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インディアナ大学の

サラス・サラスヴァシ教授が提唱。

成功を収めてきた起業家に見られる、

「従来とは異なる」思考プロセスや

行動のパターンを体系化した

意思決定理論のことです。

※拙著でも紹介しています

 

従来、戦略上の意思決定は、

市場環境の大きな変化を想定せず、

未来を予測し目標を立てて

バックキャスティング的に行われる

「コーゼーション」と呼ばれる

アプローチが一般的でした。

 

これに対し、エフェクチュエーションは

「未来は予測不能である」という

前提のもと、所与の資源や手段を用いて

結果を創り出していくことに

重きを置くアプローチです。

 

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要は「起業家自身の価値観と

それ基づく行動の実践」が

企業における戦略や成功の

源泉ですよ、ということです。

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計画も大事ですが、

今は計画を立て、そのとおりに

うまくことが運ぶ時代ではありません。

 

起業家や経営者の場合、

やはり「わたしは何者か?

そしてどこへ向かいたいのか?」から

始まり、そのうえでスピード感を

持って行動を積み重ねていく、

というのが肝要なのだと改めて思います。

 

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■<2>チームビルディングと組織開発の

違い、説明できますか?

あなたの会社に今必要なのはどっち?

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本日のコラムの想定読者:

・チームビルディングや組織開発に興味、関心がある方

・人材育成やチームのモチベーション維持に頭を悩ませる企業のマネージャー

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近々で、主に中小企業診断士の方を対象に

組織開発ファシリテーションや

チームビルディング、

組織を変革に導くファシリテータの

エキスパート養成講座を実施する予定です。

 

それに際して、あらためて

チームビルディングと組織開発の違いに

ついて、わかりやすくシンプルに

解説してみたいと思います。

 

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【チームビルディングとは?】

 

チームビルディングとは、

「チームとしてのまとまり」を

強くする活動のことを指します。

 

チームのメンバーが互いを理解し合い、

信頼し合い、協力して働けるように

なるためのきっかけや仕掛けを

つくることです。

 

■具体的に何をするのか?:

・ゲームやレクリエーションを通じて仲良くなる

・価値観を共有するワークショップを行う

・チームの目標を話し合う機会をつくる

など、短時間で関係性を深める

体験型の活動が多いです。

 

■目的は?:

・メンバー間の信頼関係を高める

・コミュニケーションを活性化させる

・チームの雰囲気をよくする

・モチベーションを上げる

 

■どんなときにやると効果的?:

・新しいチームができたとき(キックオフ)

・メンバーが入れ替わったとき

・チーム内の空気がよくないと感じたとき

・プロジェクトの節目や目標に向けて士気を高めたいとき

 

■チームビルディングの特徴まとめ:

・対象:1つのチーム(5~15人程度)

・期間:数時間〜1日程度

・内容:主に「関係性づくり」や「一体感」にフォーカス

・成果:チームの活性化、仲間意識の向上

・支援者:ファシリテータや研修講師などが実施

 

イメージとしては、「イベント的な施策」です。

体験を通じて楽しく、

かつ自然にチームの結束力を

高めることができます。

 

企業の新入社員導入研修においても

実施されることが多いです。

 

チームビルディングは関係性を

活性化させるには非常に有効ですが、

 
それだけで組織文化や構造的な

問題が解決するとは限りません。
 

短期的な「元気づけ」に終わらず、

長期的な成長をどう実現するか。その鍵が「組織開発」なのです。

 

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【組織開発とは?】

 

組織そのものの「あり方」を

より良く変えていくための、

中長期的な取り組みです。

 

単なるチームの雰囲気づくりではなく、

組織全体に関わる「構造」や「文化」、

「対話の質」などに踏み込みながら、

人と組織の両方の成長を促進していくアプローチです。

 

■具体的に何をするのか?:

・組織診断(アンケートやインタビュー)

・問題の可視化と共有

・対話の場づくり(ワークショップ、リーダー会議など)

・組織風土やルール・制度の見直し

・フィードバックと内省の促進

・変化への継続的な支援(伴走的サポート)

 

■目的は?:

・組織内の関係性や心理的安全性を高める

・理念や戦略の浸透を図る

・部門間の壁や対立を解消する

・「学習する組織」をつくる

・自律的に動ける人材とチームを増やす

 

■どんなときに有効なのか?

・離職率が高く、職場の空気がよどんでいる

・経営理念が形骸化している

・部門間対立やコミュニケーション不全が頻発している

・組織改革、M&A、世代交代など、大きな変化があるとき

・チーム単位ではなく、組織全体を根本からよくしたいとき

 

■組織開発の特徴まとめ:

・対象:組織全体(複数部署・多階層)

・期間:数ヶ月〜数年にわたることも

・内容:「関係性」だけでなく「構造」「戦略」「制度」にも踏み込む

・成果:組織文化の変容、パフォーマンス向上、持続可能な変革

・支援者:組織開発ファシリテータ、外部コンサルタントなど

 

イメージとしては、

「組織や人の内なる力を根源から引き出す営み」です。

 

場当たり的な対応ではなく、対話と共創を

通じて、組織を根本から変えていきます。

 

組織開発の経験が豊富な、

外部の専門家のサポートや助言なくしては

そのイメージすら湧きづらい、というのが

実際のところだと思います。

 

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■両者は「役割」が違う:

・チームビルディング→「チームの元気を取り戻す・高める」ための短期的アクション

・組織開発→「組織そのものを育てなおす」ための中長期的プロセス

 

両者はまったくの別物ですが、

うまく組み合わせることで

相乗効果を生むこともできます。

 

たとえば、組織開発の一環として、

節目にチームビルディングの要素を

入れることで、変化を「人ごと」から

「自分ごと」にしていく、

といった工夫も可能です。

 

では、どのようなプロセスを経れば

人や組織を明るい未来に導く

「組織開発ファシリテーション」を

実行できるようになるのか?

 

先月(6/25 Vol.017号)のコラムに

レベル別の習熟度と、当方が主宰する

講座の案内を掲載しております。

 

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他ならぬ自分自身が変容の源であり続ける

「組織開発ファシリテータの

レベル別習熟度」と実践講座のご案内

7月28日開催。あと4日で締め切ります

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7/28にオンラインの説明会を開催します。

初学の方でも分かりやすく丁寧に、

かつ当方がたどってきた道も解説します。

ご興味ある方はぜひご参加ください。

 

現時点で中小企業診断士の方に多く

お申込みいただいておりますが、

他士業の方や民間コンサルタントの方にも

参加いただける予定です!

 

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■<3>編集後記&お知らせ

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最近、インタビューや対話、

質問をいただく機会が多くありました。

その中でわたし自身、

 

■なぜ当社を設立したのか?

■わたし自身がやっていきたいことは何か?

■わたしが達成したい理想の世界観とは?

■わたしは何者としてどこへ向かうのか?

■その中でわたしは具体的に何をするのか?

 

という問いと、今一度深く向き合っています。

自分で自分に課した夏休みの宿題として、

今月中には上記の問いに自分ならではの

解を用意したいと思います。

 

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