【MBP】世界のMJ通信
【自律型で、生きていく】
<2025.7.30号 Vol.023>
自律型人材育成を組織文化にするために、経営者やリーダーに求められる“たった一つのこと”
▼第1弾書籍が販売になりました▼
自律型人材育成マネジメント
軍隊式と心理的安全を統合し、「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ
https://www.amazon.co.jp/dp/4863679653
____________________
■<1>MJの近況
■<2>自律型人材育成を組織文化に
するために、経営者やリーダーに
求められる「最も重要な要素」とは?
■<3>編集後記&お知らせ
____________________
____________________
■<1>MJの近況
____________________
7月はクライアント向けの研修登壇や
種々のコンサルティングに多く携わる
日々でした。
その中で、受講者の方に聞かれた
とても印象的な言葉があります。
====================
チームや組織をマネジメントするうえで、
心理的安全性の重要性は非常によく
分かりました。ところで、森さん自身は
どんな場面で心理的安全を感じるのですか?
====================
わたし自身はもう、どんな場面にいても
さほど「快・不快」を感じることは
なくなりました。
過去のヴィパッサナー瞑想体験を経て、
そこで生じる「快・不快」すらも
無常のものとしていずれは消え去ることを
身をもって体験したからです。
※ヴィパッサナー瞑想体験記はいずれコラムでも書きます
そんなわたしは、受講者の方に次のようにお応えしました:
===================
「むしろこうして研修に登壇している際に
自身の心理的安全を感じます」と。
===================
それはおそらく、
■自身が確信していることのみ伝えている
■自分自身が変容をもたらす媒介である
■そのことでその場に生じる「空氣感」
に、心理的安全を感じているからだと思います。
こうして組織人事に関する
仕事に長く従事していると、
「我以外皆我師」
という言葉を常々実感します。
人や組織に関する仕事に従事するうえで、
大事なことはいつも、受講者の方や
クライアントが教えてくれると思っています。
____________________
■<2>自律型人材育成を組織文化に
するために、経営者やリーダーに
求められる「最も重要な要素」とは?
____________________
==================
本日のコラムの想定読者:
・企業の経営者、部門のトップリーダー
・人材育成やチームのモチベーション維持に
頭を悩ませる企業のマネージャー
==================
経営者、あるいはリーダーに求められる
要素とは何でしょうか?
少なくとも、経営者やリーダーは
人や組織を動かす、人や組織に影響を与え、
そこから二次三次の隔たりを経て波及する
仕事、ないしは生き様そのものです。
なろうとしてなる面もあろうが、
なるべくしてなる側面もあります。
わたしは、経営者やリーダーに
求められるたった一つの重要な要素は
何かと問われれば、それは
常にご機嫌であること
ではないかと思います。
経営者やリーダーが、なろうとして
なるのではなく、なるべくして
なるならば、まさにその要素は
重要なのではないかと思います。
ご機嫌かどうかは、自分で
コントロールすることができます。
そしてその波動は言わずもがな、
周りに影響を与えます。
経営者やリーダーが常にご機嫌で
あれば、その波動は周りに良き影響を与えます。
経営者やリーダーの器以上には、
組織は発展していきません。
ならば、器を大きくしようとするのは
ひとえに経営者やリーダーの
「個としての意思」に委ねられています。
器を大きくするのかどうかという点について、
実は他者は興味を持っていません。
世界はあなたが思っている以上に、
あなたに興味はありません。
ちなみに経営者やリーダーの器は
以下の公式で図られます(世界のMJ調べ):
■能力(原体験の積み重ね)×資質(自己理解)=魂の器(人間力)
ほかに以下の公式もあります(世界のMJ調べ):
■情報×原体験=知恵
■わたしの知恵×あなたの知恵×みんなの知恵=叡智
最近の文脈では心理的安全や
人的資本経営など、様々なことが言われていますが、
=============
要は信頼のおけるリーダーに
引っ張ってほしいと
みんなが思っているのです
=============
先行きの見えない未来に、
明るい希望の光を灯してほしいのです。
わたしたちをワクワクさせてほしいし、
安心させてほしいし、
不安を取り払ってほしい。
そのためには、まずは経営者やリーダーが
「ご機嫌であること」が、
一番大事なのではないでしょうか。
==================
不機嫌な人からは、嫌な波動が出ます。
==================
そうするとその嫌な波動は周囲にも
伝達するし、なんとかご機嫌をとろうと
周囲は遠慮したり忖度したり畏怖したり
距離をとったり内輪揉めしたりします。
それで果たして、組織やチームの
生産性や創造性、人間関係は
向上するのでしょうか。
不機嫌な人をより不機嫌にさせたくは
ないから、ミスや失敗も報告されなくなり、
隠されるようになってしまいます。
どうせ世界はこの上なく残酷で、
かつ混沌としており、
何をやっても何をやらなくても
賛成と反対、本音と建前が入り混じり、
うまくいくときもあれば、
うまくいかないときもあります。
だとするならば、そうしたものに
振り回される必要はありません。
他者や世界はコントロールできないが、
自分自身はコントロールすることが
できます。魂の器を大きくすれば。
肩肘を張る必要もない。
外部環境や他者や世界が如何であろうとも、
少なくとも自身は常にご機嫌であることで、
外部環境や他者や世界と調和しながら
生きればいいのではないかと思います。
====================
つくづく思うのは、すごい組織なんてない。
すごい人もいない。あるとするならば、
何かを為そうとする人間の志だけである。
====================
____________________
■<3>編集後記&お知らせ
____________________
実は、この記事の原型を書いたのは
2022年9月、今から3年前です。
3年前と今とで、考え方はまったく
変わっていません。
むしろその考えは深まり、
2025年6月に上梓した書籍にも
「トップの器以上に組織は成長しない」
と明言しています(28ページ)
あれから3年。
変わったものもあれば、
変わらなかったものもあります。
===================
わたしの中で、
「リーダーの器が組織を決める」
という確信だけは、むしろ深まりました。
===================
経営者や部門トップが不機嫌だと、
周りはご機嫌を損ねないための
対策会議を、あなたが見えないところで
開催しています。
そしてその部下の経営幹部や
管理職はあなたの不機嫌が伝播するので
不機嫌がさらに下の階層に伝播します。
そしてまた、経営幹部や管理職の
ご機嫌を損ねないための対策会議が発生します。
こうして日本企業の多くや、
あるいは日本社会は生産性の向上を
損ねているのだと思います。
という場面を、これまで数多く
目にしてきた世界のMJより
本日のコラムをお伝えしました。
【ご意見・ご感想・お問合せ】
▼お待ちしております▼
▼よくあるご質問はコチラ▼
▼無料オンライン講座のご登録はコチラ▼
「本物のマネジメント人材」を育成する7つのステップ
▼第1弾書籍が販売になりました▼
自律型人材育成マネジメント
軍隊式と心理的安全を統合し、「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ