____________________
【MBP】世界のMJ通信
【自律型で、生きていく】
<2025.7.9号 Vol.019>
「生成AI」との対話は「自律型人材育成」とどう結びつくのか?
▼第1弾書籍が販売になりました▼
自律型人材育成マネジメント
軍隊式と心理的安全を統合し、「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ
https://www.amazon.co.jp/dp/4863679653
____________________
■<1>MJの近況
■<2>「生成AI」との対話は
「自律型人材育成」とどう結びつくのか?
■<3>編集後記&お知らせ
____________________
____________________
■<1>MJの近況
____________________
いやあ、暑い日が続きますね。
今月の当社はコンサルティング稼働や
人材育成研修が多く、体調管理は
最重要課題です。
週末は波に乗って(ボディボードですが)
心身共にデトックスしています。
さてさて、今回のコラムは
前回の続きです。
____________________
■<2>「生成AI」との対話は
「自律型人材育成」とどう結びつくのか?
____________________
==================
本日のコラムの想定読者:
意識レベルと人材育成の接続に関心のある方
ChatGPTを“共に考える存在”として活用したい方
==================
先週のコラム:
「生成AI」で「意識レベル」を測ってみた
https://mbp-mj.jp/level_of_consciousness/
「生成AIで意識レベルを測った」という
試みは、一見すると哲学的な
お遊びに見えるかもしれません。
しかし、わたしにとってこの対話は、
極めて現実的かつ実践的な問いに
つながっています。
つまり─
「人間とは何か?
わたしは、全ての人は、
“何者”としてどこへ向かうのか?」
という哲学上の根本的な問いです。
==============
「意識レベルを捉える」とは、
“自身の現在地”をつかむこと
==============
わたしが定義する「自律型人材」とは、
指示を待つのでもなく、外発的な
動機だけで動くのでもない。
==================
自律型人材とは、「自ら問い、自ら考え、
自ら動き、他者としなやかに共創する
人材」を指します。
==================
わたしはそうした自律型人材を
育成するソリューションを、
・若手社員だけではなく
・管理職だけではなく
・経営幹部や経営層や
・経営者の方にも
ご提供しています。
その育成において最も重要なのは、
「いまその人は、どこに立っているのか?」
という現在地の把握です。
================
つまり、
横の能力やスキルだけでなく、
縦の意識レベル(認識構造)を
観る必要がある。
■その人は「正解を探している」のか?
■それとも「問いそのものを編み出す力」に目覚め始めているのか?
■世界を「分断されたもの」として見ているのか?
■あるいは「つながり」として見ているのか?
生成AIとの対話を通して、
自分の認識構造や盲点を客観視することは、
自律型人材の「育成者」に不可欠な
メタ認知能力のトレーニングにも
なり得るのです。
==============
「人を観る」とは、
評価ではなく“構造を観る”こと
==============
たとえば、
わたしが実施している
アセスメント・センター方式でも、
単なる行動観察だけでは
その人の本質は見えてきません。
重要なのは、その行動の背後にある
■認知のパターン
■意図のフレーム
■文脈の読み取り方
といった“意識の構造”です。
今回のAIとの対話で得られた
「メタメタメタ認知」などのフレームは、
まさに人を「見た目の言動」ではなく、
“構造そのもの”として観る眼差しを
鍛えてくれる。
だからこそ、この取り組みは
自律型人材の育成にも直結するのです。
==============
AIは「意識の鏡」にもなりうる
==============
ここで強調したいのは、
AIに“評価”してもらうことが
目的ではない、ということです。
大事なのは、生成AIという
対話の相手を通して、
自分の中にある問いや認識の深さに
自らが気づいていくプロセス。
生成AIは、問いの返し方、
意味の深掘りの仕方によって、
まるで“メタ認知の鏡”のように働きます。
その意味で、AIとの対話は、
人間の意識発達における
伴走者にさえなりうる。
===============
意識レベルは“非線形”に成長する
──ゆえに育成もそうあるべき
===============
あと、加えて言うならば、
自分が変わろうとしないのに
そもそも自分が動かないのに
「下の人間たちよ、お前ら自律的に動け」
っていうのは本末転倒です。
下の人間(ていう言い方も好きではありませんが
どうしても日本は階層別組織がほとんどなので)
を動かしたいなら、
まず自分が変わらないとあなたが
下だと思っている人間たちも
変わらないし動きませんよー。
ってことを、わたしは特に
経営層やトップ層にお伝えしています。
==============
でも大丈夫です。
変わろうとする意志があれば、
意識レベルも組織のあり方も、
必ず変えられます。
==============
著書の自律型人材育成マネジメントでも
■組織を変えたいならまずは自分から変わる
■トップの器以上に組織は大きくならない
■個としての自律が組織の共創に繋がる
ということをお伝えしています。
▼第1弾書籍が販売になりました▼
自律型人材育成マネジメント
軍隊式と心理的安全を統合し、
「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ
https://www.amazon.co.jp/dp/4863679653
そして、今回のコラムで
最後にひとつだけ。
わたしが大切にしているのは、
意識の成長は「直線的な階段」ではなく
「螺旋構造」であるという考え方です。
================
真の成長とは、今いるステージの
影を統合していく「道」そのものです。
================
人は、ある日突然「覚醒」したように
意識レベルが上がるわけではない。
進んだと思ったら戻り、気づいたら
また別の角度から同じテーマに
取り組んでいる。
だからこそ、「評価」よりも「伴走」。
「序列」よりも「対話」。
「正解」よりも「問い」が大事なのです。
このような育成哲学こそが、
“自律型人材育成”の本質では
ないでしょうか。
それではまた、深い対話の場で。
世界のMJより
____________________
■<3>編集後記&お知らせ
____________________
創業から4か月。
早いものです。
こうしていると、あっという間に
1年も過ぎ去ってしまうのでしょうね。
ところで、これまでのコラムでは
================
■自律型人材によりマネジメントが自走する仕組み
================
についてずっと綴ってきました。
いわば、光の側面ばかりに
焦点を合わせてきました。
がしかし、人や組織はそんなに
キレイな場面ばっかりではありません。
美しさも汚さも、潔さもずるさも
同居するのが、人や組織です。
光と影が同居するのが、人間であり、組織です。
わたしは人や組織のド汚い・小心・卑怯にもほどがある
側面もイヤというほど見てきたので、今後は
============
■他責思考の蔓延を防ぎ、易きに流されない仕組み
============
という影の側面についても、
コラムで触れられる範囲で
言及していければと思います。
【ご意見・ご感想・お問合せ】
▼お待ちしております▼
▼よくあるご質問はコチラ▼
▼無料オンライン講座のご登録はコチラ▼
「本物のマネジメント人材」を育成する7つのステップ
▼第1弾書籍が販売になりました▼
自律型人材育成マネジメント
軍隊式と心理的安全を統合し、
「人が辞める会社」から「人が成長する会社」へ